初心者は投資信託セミナーにでるべきか?
あなたが投資信託の初心者の場合、一番最初にやることは、身近な販売員から商品の説明を聞くのでなくまず学ぶことです。最終的にプロに預けて運用をお願いするにしても、その前に最低限の知識を身に着け、判断力を養う必要があります。
本やセミナーや、理想をいえば運用業を生業としているプロにあって直接話を聞くなどできればいいですが、ここではセミナーに特化して、投資信託初心者にとって向いている情報をピックアップしてみましょう。
先に一言添えるならば、投資信託は販売に至る流れも、商品構成も、実際の成果をとっても、どれも問題だらけです。
セミナーに行くのも、これらリスクのある投資信託商品に対して関わるのだという自覚をもって、自分で舵取りできるだけの能力を身につけることを目標にしっかり据えましょう。
日本証券業協会は、投資信託セミナーを初心者向けに開催しています。
他にも、証券投資、債券投資、株式投資など、各種セミナーやセミナー動画を取り揃えています。
特に金融リテラシーセミナーは、全国各地で開催していますので、日程をあわせて出向くことをお勧めします。
またここで催される金融リテラシーセミナーは、動画でも配信が行われているので、直接会場に行けない方は、身近なところで開催がない場合は、動画セミナーを視聴するのも一つの手段です。
日本証券業協会という中立的な立場の元、投資信託だけでなくNISAなど最近の金融動向をふくめ、金融に関係する知見そのものを深める内容を話しますので、セミナー形式で学びたい方はぜひ参加することをおすすめします。
なにより無料ですし、中立的ですので、少々内容がたいくつかもしれませんが、一度くらいは辞書的な意味合いのセミナーにいくのもよいでしょう。
タイトルをみてみますと「いちから始める資産運用」など、初心者向けであることは一目瞭然の内容となっています。著名人や文化人を招いて、セミナーとはいえ極力飽きの来ない作りにしようとしているようです。
証券協会の主たる収益は各証券会社からの加盟金でなりたっており、その加盟金は、いうまでもなく証券会社の収益から支払われています。
このことを考えると、結果的にはあなたが証券会社や銀行から投資信託を購入するときに彼らが得る手数料、または株式を購入し売買したときに落ちる売買手数料、これらが収益となり、協会費用になっていますので、自分のお金で勉強をしているのと変わりません。その意味では行かないと損と言っても過言ではないのです。
一方、同じ投資信託のセミナーでも、各証券会社が無料で開催しているものも多数見受けられます。こちらは証券会社主催の投資信託セミナーですので、証券会社が今一番売り出したい投資商品の告知も兼ねて行われます。
わかりやすい反面、営業色も出てしまいますので、営業にかけられるのが苦手な人にはあまりおすすめはできません。
とはいえセミナーには参加者が多数いますし、損得勘定のない横のつながりもまた得ることができます。
セミナー参加者同士の交流から得られる人間関係、そこから得られる肉声は、資産運用を成功させるにおいて、もっとも重要な情報になる可能性もあります。誰でも最初は初心者ですので貪欲に学びましょう。