NISAのデメリットをちゃんと知る


2014年1月から開始されるNISAは非常良い制度といえますが、そのデメリットもしっかり把握しておく必要があります。
現在は、各金融機関が顧客の囲い込みに必死なため、惑わされやすいですが、しっかりした判断基準をもって望みましょう。


ここで、具体的なデメリットをご説明いたします。


@損益通算や3年間の損失繰越は出来ない。

NISAの一番のデメリットは間違いなくこれだといえるでしょう。

NISAのはじめるには、当然NISA用にNISA口座を作らなければなりません。ここに落とし穴があります。
普通、株式売買をしていると損が出る銘柄も有れば、利益が出る銘柄も有ります。なので普通であればそれらの損益は通算して税金を計算することになります。

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例えば2013年1月〜12月の間

A株・・・200万円の利益
B株・・・100万円の損失

であれば上記を合計して100万円×10%=10万円の税金を払えば良い。

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ということになりますが、NISA口座で保有している株式等に関して、その他の銘柄との損益通算ができないのです。これはNISA口座以外の口座に入っている株式等との通算が出来ないだけではなく、NISA口座内の株式等の間でも通算もできません。

つまり、NISAは利益が出ている個人投資家の投資意欲を駆り立てるのが主目的の為、損が出ると何の補償もできないというものなのです。

「NISA口座内での保有銘柄に関しては一切損益通算出来ない」

これはしっかり把握しておくべきことでしょう。



A対象銘柄に気をつける

NISA制度によって優遇措置が受けられるのは、主に以下の様な株式等になります。

上場株式・上場REIT、上場ETF、上場新株予約権付き車載・公募株式投資信託・上場優先出資証券

ですが、証券会社等によってNISAで扱える銘柄の種類は異なります。
海外ETFを購入したかったのに、NISA口座を持っている証券会社が「海外ETF」を取り扱っていない場合には購入出来ませんし、優遇措置も受けられません。

したがって、口座を開設する前にその会社の対象株式等を確認する必要があります。余談になりますが、銀行は投資信託しか扱ってないので、銀行でNISAを開いて株式ができなかった。でも、もう他でNISA口座は作れない・・・・・泣。なんてことも笑い話ですがありえる話です。



B年度内に売却するとその分はリサイクル出来ない


NISAは年間100万円まで枠内で新規投資したものに対する譲渡益や配当・分配益を最長5年間に渡り非課税にする制度です。
この「新規投資した」というフレーズがポイントなのですが、一度売却した部分の投資枠のリサイクルは出来ません。

詳しくは下記イラストをご覧ください。



出展:松井証券


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