様々な状況の投資計画をたてることの重要性
いつまでやるといった期間と目標額を決めた上での負けない投資手法というのはどんなものでしょうか?
これは、かなり難しいことといえます。
なぜなら投資期間が長くなればなるほど不確定要素が増えてくるからです。
リーマンショックが2008年、東日本大震災が2011年、この10年も満たない間に市場の混乱は頻繁におきています。
そして今年に入ってはウクライナの地政学的リスクとシャドーバンクによるチャイナリスクに焦点があたっており、3月には日経平均は1000円近く下げる場面もありました。これらのような予測不可のイベントが発生した際に資産のすべてを投資にまわしていた場合、どうなっていたでしょうか?
仮に目標資産額達成まじかであったとしても、リーマンショック級のイベントであれば、築き上げた資産は一気に半減してしまうことも考えられます。
かといって貯蓄だけでは、目標額には到底達しないでしょう。
そこで、大事なのは『いつまでいくら貯めて引退する』といった投資目標を自身で決めてしまうことをやめてしまうことが重要です
肝心なのは、投資がうまく成功したパターンから、とてつもなく失敗したパターンまで、いくつかの投資パターンを立てておくことが大事です。
『悲観的に準備し、楽観的に対処せよ』というわけです。
目標金額は様々だと思われますが。早く達成したらどうするか?逆に達成できなかったらどうするかを考えておくことが必要なのです。
アベノミクスが始まる前のボックス相場時では、下がる株価と増えない資産額を見て、まだまだ頑張らなくてはと考えた投資家は多くいたかと思われます。
「いつまでにいくら増やす」と明確な目標を持っていたがため、早めにきりあげてしまっていたら立て直しは難しかったでしょう。
逆にうまくいきすぐて計画が狂うケースもあります。
アベノミクスの影響で目標金額を早くに達してしまった投資家たちは、より多く増やそうとし今年の下げ相場で大きく目減りしました。
こういったことは長期投資であればあるほど、おこりやすいものです。
したがって、あらゆることを想定した投資計画をたててのぞむことが重要なのです
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